看護師の仕事>看護師の仕事で印象的な出来事･･忘れられない思い出とは？

私「では最後に看護師になって印象に残っていることなど
　　教えていただけますか？」

看護師Ｍさん「危篤状態で意識不明の患者さんを看護したこと
　　　　　　　がありました。交通事故でした。
　　　　　　　深夜、横断歩道を渡る際信号は青だったのですが
　　　　　　　信号無視して来た車に激突してしまいます。
　　　　　　　危篤状態が続きました。。
　　　　　　　なんとしても命を救いたいとの思いで看護を続けて
　　　　　　　いたところなんとか意識を回復することができたの
　　　　　　　ですが心の傷が深く、食事もなかなか取ってくれな
　　　　　　　い日々が続いていたんです。
　　　　　　　お見舞いに友人、家族も来てくれたんですがほとん
　　　　　　　ど会話することはありませんでした。
　　　　　　　どうにか患者さんの役に立ちたい！と思っていた私
　　　　　　　は自分の生い立ち、仕事の事、プライベートの事を
　　　　　　　聞かせるように話していました。
　　　　　　　最初はほとんど上の空でしたが、ある日突然「本当
　　　　　　　に辛かった・・怖かった。。」と小さいながらもし
　　　　　　　ぼりだした声で語ってくれました。
　　　　　　　それからは家族、友人とも少しずつ会話できるよう
　　　　　　　になり無事退院の日を迎えることになります。
　　　　　　　その時に「Ｍさんありがとう。Ｍさんのおかげでこれ
　　　　　　　からも強く生きていくことができます。本当にありが
　　　　　　　とう。。」と言ってくれました。
　　　　　　　私は涙が止まりませでした。
　　　　　　　退院の日は泣かないように思っていたのですが抑える
　　　　　　　ことはできませんでした。
　　　　　　　この患者さんと出会った事により看護という仕事に誇り
　　　　　　　をもつ事ができましたし、一生続けて行きたいと思うよ
　　　　　　　うになりました。」

私「貴重な体験を話していただきありがとうございました。
　　看護師さんの仕事がどういうものか、今回取材させていただいて
　　よくわかりました。ありがとうございました。」